好きだなんて言わなければよかった【完】



───…



「ったく、なんでこんな日に、塾行かなきゃなんないわけ?」



「だよなー。つか、お前クリスマスイブ過ごす相手もいねーくせに」




ケラケラと、楽しそうに会話する友達を横目にオレは、単語帳に目を通す。




「は?ひどくね…気にしてることを…なー、旭はどう思うよ?」




「ん?まぁ、今年一年の辛抱だし。仕方ねーよ」




「旭はなんだかんだ真面目だよなー。でも、歩きながら単語帳は、危ないからやめとけよ」




「…そうだな」





クリスマスイブということもあり、駅に近づくにつれ、だんだんと人通りが増えてきた。



オレは、素直に単語帳を鞄にしまう。




「受験生は辛いよなー。あー、彼女欲しい」



「田村、お前、受験生じゃなくても彼女いたことないだろ」



「…!!な、中林、お前という奴は…人の気にしてることをズバズバと…」