好きだなんて言わなければよかった【完】




「あ、そうだよね。ゴメンなさい」



パタパタと、小走りで旭くんの隣に立つ私。



そして、そのままどちらともなく、歩き出した。




…これじゃ、どっちが年上かわかんないな。




なんて、心の中で思いながら、私は、隣を歩く旭くんの横顔を盗み見る。



…旭くん、紗綾の弟なだけあってカッコいいよね。中学でもモテるだろうなぁ。




「…何か、オレの顔についてます?」




あまりにジックリ見すぎたのか、怪訝な表情で、旭くんは私に話しかけてきた。




「…ご、ゴメン。いや、そうじゃなくて。旭くん、カッコいいからモテるだろうなぁって思って…」




「…そんなことないですよ。小夜子さんのほうがモテるでしょ?」




「私??あー、ないない。それ言ったら紗綾のほうがモテるよ?まぁ、勇気ない男子ばっかりで告白してくる人は少ないけど」