好きだなんて言わなければよかった【完】




「何言ってるんですか。小夜子さん、可愛いんだからこんな夜道を1人で帰せるわけないでしょ」



か、かわいいって…



思わず、顔が赤くなる。



って、私は何を赤くなってるのよ、旭くんにとっては社交辞令なのに!!



「あ、りがと…それじゃあ、お言葉に甘えようかな」



これ以上、断るのも変だと思い、素直にそう頷く。



「はい。もし、ここで小夜子さんを1人で帰したらオレ、姉ちゃんに殺されますよ」




そうか、そういうこと…ね。



少しだけ、寂しいような悲しいような…そんな曖昧な気持ちがわきおこる。




…あれ?どうしたんだろ、私…。