好きだなんて言わなければよかった【完】



あまりに唐突な言葉に、一瞬、キョトンとしてしまう。




「そ、そうなんだ!じゃあ、来年旭くんが入学してくるの楽しみにしてるよ」




「はい。オレ必ず合格してみせるんで」




「うん、頑張って!」




それにしても、知らなかった。


旭くんがうちの高校受験する予定だったなんて…。


紗綾も何も言わないんだもん。




そんなことを考えながら、ニコニコと、笑みを浮かべていると、




「じゃあ、小夜子さん、オレ家まで送りますよ。そろそろ帰らないと家の人も心配するでしょう?」




旭くんは、そう言って、私に向かって優しく微笑んだ。



「い、いいよ!いいよ!もう、1人で大丈夫だし。私、送ってたら旭くんの帰りかなり遅くなっちゃうよ」




紗綾の家と私の家、反対方向だし。