あざ笑うようにそう言い残し、去っていく彼の後ろ姿に、何事もなくてよかったと、ホッとする気持ちと、
…コイツ…最低…。
…てか私、毎回、毎回男の趣味悪すぎよね。
そんな自分の男を見る目のなさに呆れる気持ちとが交互に渦を巻く。
「……小夜子さん、」
「…旭くん!!あはは、ゴメンね。変な所見せちゃって。あと、本当にありがとう。助かったよ」
…感謝してる。あの時、旭くんが来てくれてなかったらと思うと……背筋が凍る思いだ。
「あ、でも!紗綾には内緒にしててね。あの子心配性なところあるし!」
なるべく、元気よく振る舞って、心配かけないようにする私。
けど、
「…本当に大丈夫ですか?」
そんな私の強がりを見抜いているような口振りで旭くんは呟いた。



