好きだなんて言わなければよかった【完】




「は?…誰?」




あきらかに嫌そうな表情を浮かべる淳くん。




「それはこっちのセリフ。つーか、今のあんた、嫌がる女を無理やり連れて行こうとしてる変質者にしか見えないけど?」



そんな彼を挑発するように言葉を紡ぐ男の子。




…な、何でこんなところに?



「あ、旭くん…?」



そう、それは私の友達、篠崎紗綾の弟の旭くんだった。



「……!!小夜子さん、大丈夫ですか?」




私に声をかけられて、ハッとしたのか、心配そうな表情で私を見つめる彼。




「う、うん。大丈夫」





「なーんだ?小夜子ちゃんも他に男いるんじゃん?それなら、純情ぶる必要ないっしょ?」