好きだなんて言わなければよかった【完】




…確かに、今回は、簡単にナンパに引っかかった私が悪い。


でも、


…だからってこんな最低男となんか絶対嫌!!




「…っ離しなさいよ!!!」



そう思った私は、今でるありったけの声で叫んでやる。



一瞬、その声の大きさにビックリしたのか彼の手の力が弱まった。




バシッ



私は、その瞬間を見逃さず、思い切り淳くんの手を振り払う。



けど、




「…小夜子ちゃん、あんましオレを怒らせないでよ。女のキミが簡単に逃げられると思ってる?」



「…痛い!!はなして!!」



「そんな大声出しても無駄。さっきは、驚いたけどもうその手は通じない。それに、こんな夜遅くにこの辺り人なんかほとんど通らないし?」