好きだなんて言わなければよかった【完】




──…


楽しい時間というのは、本当にあっという間に過ぎてしまう。



一緒にご飯を食べて、雑貨屋を覗いて…いろいろしていたらもうすぐ10時。




そろそろ、帰らなくちゃ…お母さんたちも心配するし



そう思い、淳くんに



“そろそろ、帰る?”



そう声をかけようとした時、




「…ねぇ、小夜子ちゃん…オレの家来る?」



「…え」



「今日、親いないんだ…それに、オレ、もう少し小夜子ちゃんと一緒にいたいし」



淳くんは、照れたようにそう呟いた。



「…私も一緒には、いたいけど…」



思わず、ちらりと、近くの公園にある時計に目を向ける私。



というか、私たち…まだ付き合って、一週間なんだけど…。