ジッと、彼の言葉を待つように見つめる私に根負けしたのか、少し視線を逸らした彼は、
「…アイツら、あんまりいい噂聞かない。放っておいたら、紗綾に手、出しかねないし…それに、あのタイプは、口で言ってもわかんないからさ」
言いづらそうにそう呟く。
その時、ふと、
“あ、そーだ。あの女、見つけてちょっとシメとくのもいいんじゃ…”
春子と呼ばれていた女の人がそんなことを言っていたのを思い出した。
…怖くないと言えば、嘘になる。
でも、もう、守ってもらうだけの弱い自分は嫌だから。
「…私、もう、真生くんの妹的な存在だった頃の私とは違うよ?だから、何でも真生くんだけで解決しようとしないで…私を頼ってほしい」
これが真生くんと付き合っていく上で、私なりに出した結論。
そんな私の言葉に驚いたように、一瞬、彼の目が見開かれたのを私は見逃さなかった。
しかし、次の瞬間、
「…ふ、ははっ!…っ、やっぱりお前サイコー!!」
…え、そこ笑うとこ!?
何故か、笑い始める真生くん。
それも、ここ最近見た中でいちばんの笑顔で…。



