私が困惑して固まっていると、
「美奈?気にすることないって。本命は、美奈に決まってるよ、ね?」
「…うん」
後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
…さっきの人達だ!
ど、どうしよう。こっち来る!?
「…そーそー。つか、あんな子ども真生は、相手にしないいって。美奈の方が絶対かわいいし!」
「あは。そーだよねぇ。いつもの真生の気まぐれだよね」
だんだん声が近くなる。
そのたびに、緊張がはしった。
「…だよねぇ。…てか、美奈。見てよ。あのカップル。こんな道の真ん中で抱き合ってる」
「…うわっ。マジでー?ラブラブですか……っ!!」
すれ違い様に美奈という方の女の人と目が合った。
これでもかってくらい目を見開く彼女は、きつく唇を噛みしめると、
鬼のような形相で私たちに近づいてきた。
…こ、こわい



