好きだなんて言わなければよかった【完】




少し、弱々しくそう呟くと、真生くんはそれきり無言になってしまった。


でも、ギュッと私の体に回した腕の力は、一向に緩む気配はない。




すると、



「…見てー。あのカップルちょーアツアツ。」


「さっきからずーっと抱き合ってんの」


「マジで?」



…!!?



そんな若い女の子たちの声にハッと覚醒した。


イルミネーションのせいか人通りが少ないといっても、こんな道のど真ん中で抱き合ってたら言われてもしかたない。



顔がだんだん赤くなるのを感じた。




「…真生くん!そろそろ人が見てるし…」



「……」




そう言って、離れようとする私とは、裏腹にさらにギュッと抱き締めてくる真生くん。




な、なんで?真生くんどうしちゃったの?