「バカ!やっぱり、ついてきてたのか!!紗綾のお母さんが心配してたぞ」
私の姿を確認して、少しホッとしたような表情の真生くんだったが、次の瞬間には、眉をつり上げて怒り出す始末。
「…ご、ごめんなさい」
ここは、素直に謝っておいた方がいいと、幼いながらも感じた私。
そう呟きながら、真生くんがいる公園の入り口に向かって走り出そうとした。
しかし、
ガシッ
…!?
突然、強い力で腕を引っ張られた。
「…おじさん…?私、もう迎えの人来たから大丈夫…」
「…ダメだよ。紗綾ちゃんは、おじさんが送っていくんだから」