好きだなんて言わなければよかった【完】



というか、今更断れる雰囲気じゃないし…。



なんて、思いながらも、楽しみにしている自分がいるんだ。





本当に、本当に真生くんが好きなら断らなきゃダメだ。




そんなこと頭では、わかってるのに…断れないのは何でなの?




私は、思わず、キュッと、軽く手を握りしめた。





少し前までの私なら、いくら、慎也さんだからって、きちんと断れたと思う。