だから、今は、 まだ、紗綾ちゃんが真生のことを好きなうちは、 「オレも協力しなきゃだよな…“友達”として」 そう思うんだ。 「…ったく、真生のやつ、紗綾ちゃん少しでも泣かせるようなことがあったら、すぐに奪ってやるからな」 オレは、心にそう誓うと、 ハァーッと 盛大なため息を漏らしたのだった。 慎也side*end*