朱尾は言うが、酒童にはいまいち解せぬようであった。 何度も首を捻る酒童を見て、朱尾は息をついた。 「……で、俺はどこの班に移動なんですか?」 「ああ……鬼門班に移動だ」 「了解」 朱尾はすんなりと移動を受け入れると、相棒同然の鉄砲・雑賀孫一を背負って表へと大股で歩いて行った。