「これは考察なんだけれど、精鋭にも話を聞かせなければならない異常事態が、おこったんじゃないかと思うんだ」

「異常事態?」

「上層部の人間が知っているだけでは意味がない、そんな内容の異常事態だよ。

私たち精鋭も知っておかないと、駆除作戦に支障が出る、とか」



 言われて見れば、そうかもしれない。

が、現時点で何も知らず、考察しかできない酒童たちにできる事は、ほとんどない。

 今はまっすぐ、会議に行く事が第一だ。


 エレベーターが3階につくまでに、それほど時間はかからない。

 しかし今回はちと長いように感じた。