私は作ってもらったスコッチの水割りを少しだけ口に含み喉に流し込んだ。苦いけど、モルト(だっけ?)の香が口の中で広がり、喉越しがよかった。
ウイスキーを飲むのって、これが生涯で2度目ぐらいだけど、結構美味しいかも。
『“わたし”は苦くてキライ』
そう?
『やっぱり“わたし”が解離した方の人格だったのね……』
そうみたいね?
『剛史さんには嫌われるし、“わたし”なんかもう、消えてしまいたい……』
ちょ、ちょっと、変な気は起こさないでよ?
『“便利なコピーロボット”が無くなったら困る?』
違うわよ。あんたは私の一部なの。“私達”はあんたと私で一人でしょ? 今まで仲良く共存して来たじゃない? これからもそうして行きましょう? ずっと、いつまでも……
「どうした? 急に黙り込んで……」
「“裕美ちゃん”と話してるの。彼女、すごい落ち込んでて、“消えてしまいたい”って……」
「えっ? それはだめだ。裕美ちゃん、聞いてるかい? 君は小早川裕美にとって無くてはならない存在なんだよ?」
岩崎さんは血相を変え、優しい口調でそう言った。ガサツな男だと思っていたので、かなり意外。
「そうでしょうか……」
“わたし”が割り込んで来た。
ウイスキーを飲むのって、これが生涯で2度目ぐらいだけど、結構美味しいかも。
『“わたし”は苦くてキライ』
そう?
『やっぱり“わたし”が解離した方の人格だったのね……』
そうみたいね?
『剛史さんには嫌われるし、“わたし”なんかもう、消えてしまいたい……』
ちょ、ちょっと、変な気は起こさないでよ?
『“便利なコピーロボット”が無くなったら困る?』
違うわよ。あんたは私の一部なの。“私達”はあんたと私で一人でしょ? 今まで仲良く共存して来たじゃない? これからもそうして行きましょう? ずっと、いつまでも……
「どうした? 急に黙り込んで……」
「“裕美ちゃん”と話してるの。彼女、すごい落ち込んでて、“消えてしまいたい”って……」
「えっ? それはだめだ。裕美ちゃん、聞いてるかい? 君は小早川裕美にとって無くてはならない存在なんだよ?」
岩崎さんは血相を変え、優しい口調でそう言った。ガサツな男だと思っていたので、かなり意外。
「そうでしょうか……」
“わたし”が割り込んで来た。



