Loneliness




【Talk:テューロ】



浅い眠りから目を覚ますと、
躰の調子が益々
悪くなっている事に気が付いた。



全身が筋肉痛に
なったかのように強張り、
少し動かすだけでも痛みが走る。
熱が上がっているのか
頭が ぼんやりしていて
視界も霞んでいる。



息を するのが苦しい。
意識が朦朧とする。



再び眠ろうと俯いた時、
格子が音を立てて開き
刹那が入って来た。



「傷の具合は どうかしら。」


「……どっかの誰かさんが
荒療治を してくれた お陰で、
順調に回復しつつある。」


「それは良かったわ。」



躰の不調が ばれないように
皮肉を込めて答えてやると、
刹那は笑った。



そうして俺の隣に跪く。
不意に額に ひやりと
気持ちの良い感覚を感じた。



刹那が俺の額に
手を当てているのだと気付き、
思わず目を瞠った。



「苦しい?」


「……俺が苦しもうが
どうしようが、
お前には関係無いだろう?」



俺の答えに
目の前の刹那からだけじゃなく、
格子の外からも笑い声が聞こえた。