「何なのよ あいつ!!」
喚き散らしながら
刑務所内を早足で歩く。
日里と瞬が追い掛けて来るのが
気配で解った。
「彼、未経験の割に
刹那の扱い方が上手いねェ。」
「扱い方って何よっ!!」
「刹那も刹那だ。
抵抗 出来ない彼の
あそこを触るなんて。
童貞には酷い処遇だ。」
「知らないわよ馬鹿っ!!」
のほほんとした日里と
笑っている瞬の言葉に答えながら、
あたしは自室へと飛び込んだ。
「けど今のは刹那が悪いね。
折角 提案した彼に失礼だ。」
「……解ってるわよ、そんな事。」
いつもの通りに
出来ない事に対する苛立ち。
腹癒せにテューロを辱めた事は、
理解していた。


