Loneliness




「そして、俺の躰は、
帝国には送らないで欲しい。
何処でも良い。
帝国以外の何処かに、捨ててくれ。」



テューロの提案に、
あたしは絶句するしかない。



「……どう言う、事?」


「情報を提供した後、
あの団長のストレス解消品に
されるのは お断りだ。」



テューロの言葉に、
背後で息を飲む音が する。
恐らく瞬のものだろう。



「お前に話した通り、
俺は帝国が嫌いだ。
だから情報も渡すし、
死んでから帝国に帰るのも嫌だ。
だから、山でも良い。
海でも良い。
捨ててくれれば構わない。」


「ま、待って!
それ、あたしの一存じゃ
決められないわ!」



驚きの所為か頭が回らない。
1度 冷静に なって
考えてみなければ。



そう思って逃げ道を作ったのに、
テューロは眉を顰めた。



「何故?
俺の処遇は
お前に任されているのだろう?」


「それは……。」



こんな大事な事、
提示された事も無いから
考えた事も無かった。



テューロと出逢ってから
信じられないような事ばかり起きる。