拷問され、祖国を売る奴は、
弱い人間だと思っていた。
けれど、いざ その場に立ってみると、
解る事も在る。
一方的に傷付けられる恐怖。
それと たった独りで闘うのは、
とても勇気の要る事なのだと。
「……テューロ。」
予想していたより酷く掠れている声。
俺の答えに所長は満足気に頷いた。
「物分かりが良い奴は好きだよ。
次だ。
君は帝国のスパイで間違いないな?」
その問いに頷く。
「君の仲間は、
茶髪の男と紫の髪の男。
他には?」
「居ない。」
「そうか。」
所長は言葉を続けた。
「君の質問を聞こう。
何でも聞きたまえ。」
当惑する。
俺の、質問?
頭を殴られた所為か くらくらする。
考えが纏まらない。
けれど俺は口を開いた。


