「そして彼の事は知っているだろう?」
最果ての刑務所の所長は
其処に居る人間の説明を していく。
言われて進み出たのは、
王立騎士団の団長だった。
「彼は王立騎士団の団長。
隣に居るのは
彼の息子の瞬(しゅん)だ。」
俺が殺し掛けた
20歳くらいの青年が此方を睨む。
「それから私の娘の刹那(せつな)と
姪の日里(ひさと)だ。」
所長の娘である刹那は、
瞬と呼ばれた青年と同い歳くらい。
燃えるような赤髪を
頭の高い位置でポニーテールにし、
色っぽい黄金の瞳が
無表情に此方を見つめる。
美人と言えるような
綺麗な顔を していた。
……彼女には、
自分と似たような境遇を感じる気がする。
一方、日里と呼ばれた少女は
17、8歳くらい。
肩に届くくらいの桃色の髪に
綺羅綺羅とした水色の瞳。
此方も綺麗な顔だが、
美しいと言うよりは
可愛らしいと言うべきか。
自己紹介が終わると、
所長は格子の鍵を開け、
中に入って来た。
その後ろに王立騎士団の団長が続く。
「…………っ。」
何が、始まる?
何を、される?


