男達を撃退し、村へと帰った僕とリューは、
散々 説教を された。
元々 村の掟を破った僕等が悪いし、
実際 危険な目にも遭い、
助けが無ければ死んでしまっていたかも
知れないのだから、怒られるのは当然だ。
怪我を している僕を、リューは
「俺が言い出したからテューロは悪くない!」
と庇ってくれたけど、
そもそも了承してしまった時点で僕も同罪だ。
漸く説教が終わった時、
リューの母親に支えられて
よろよろと歩いて来たのは、
僕の母さんだった。
「か、母さん!?」
足も悪く妊娠している母は、
滅多に家から出ない。
心配して駆け寄ると、
母の黒い瞳が じっと僕を見つめた。
黙って じっと見つめ合った後、
母さんは右手を振り上げ、
僕の頬を思いっ切り張った。
「お、おばさん!?」
リューが慌てて駆け寄るのも、
周りに居た大人達が驚いて息を飲むのも
お構い無しに、
母さんは次いで僕を抱き締めた。
「……テューロ、無事で良かった……。
貴方が居なくなったら、私は……。」
「御免、母さん。」
僕の肩に顔を埋めて無く母さんの背中を、
僕は強く抱き締めた。
母さんを泣かせるような事を してしまった
罪悪感だけが、心の奥底に残っていた。


