毎朝の水汲み、洗濯干し、
それに家の掃除は、僕の毎日の日課だ。
僕は それを嫌だと思った事は無いけれど、
村の男の子達から
女みたいだと指摘されるのは、
少しだけ哀しい。
元から そう言った家事は女の仕事で、
男は外で働くのが
普通だと言う考えが在るから、
そう言われるのは
仕方の無い事なのだけれど。
それでも幼馴染みのリューは
いつも僕が それ等の事を終わらせると
遊びに誘いに来てくれるし、
母さんは毎日 僕に
有り難うと微笑んでくれる。
何でも無い普通の、
ありふれた平凡な日常が、僕は好きだった。
「テューロ、今日は村の外に出てみようぜ!」
いつも活発なリューに そう言われたのは、
僕の6歳の誕生日の前日だった。
「え、村の外?」
寒村と呼ばれる此処は、
周りに自然しかない、言うなればド田舎だ。
道も舗装されておらず、
盗賊等を取り締まる警備兵もおらず、
野生の動物達も沢山 居る。
その為、20歳を過ぎない子供は、
村の外に出る事を禁じられていた。
「でも村の外に出るのは……。」
「何だよ、怖いのか?」
そんな挑発に乗ってしまうのは
子供の証拠だと解っていたけれど、
怖いのかと訊かれては素直に頷けないのが
男の子と言うものだ。
そうして僕は、
リューと一緒に村の外へ出てしまった。


