今でも はっきりと覚えている、 あの日の出来事。 俺の世界が、がらりと変わった、 大きく塗り変えられた あの日。 俺は、たった6歳で、 大人の世界の汚さを、 理不尽を押し付けられるしかない 子供の虚しさを、初めて知った。 それ迄の幸せが まやかしだったとは思わないが、 それでも、 俺が未来に希望を持てなくなったのは、 言う迄も無い。 平凡で居たい。 普通で良い。 質素で構わない。 ありふれた、平凡な願いすら、 俺は叶える事を許されなかった。