「……あたし……っ。」
彼の綺麗な銀の瞳が、
驚愕に見開かれている。
それを あたしは、月みたいだと思った。
「あたし……テューロが、好きなのっ!!」
「…………っ。」
叫んだ瞬間、テューロが息を飲んだ。
ああ、やっと言えた。
そう、思った瞬間。
「残念だったな。」
瞬の父親の口が、綺麗な弧を描く。
「……っ……せつ……っ。」
テューロの白くて細い腕が、
あたしに伸ばされる。
あたしが それを掴もうとした瞬間。
彼の躰は、白い扉の向こうに消え、
がちゃんと言う金属音が響いた。
瞬の父親がテューロの背を押し、
彼を扉の向こうへ閉じ込め、
鍵を掛けたのだと、直ぐに理解 出来た。
「……い、や……いやああぁぁあっ!!
開けて、開けてよぉっ!!」
泣き叫びながら扉に縋り付く あたしを、
父さんが抱き締め、引き剥がした。


