「16!?」
これにはリティリーも驚いたらしい。
「お前さん、
一体 幾つで卒業したんだね?」
その質問に、眉を顰める。
訊いて欲しくない。
そう、目で訴えるが、
2人は俺の答えが聞ける迄
逃がさないぞ、とでも言うように、
此方を真っ直ぐに見つめている。
諦めて、小さく溜め息を つく。
「……10」
俺の答えに、2人は更に仰天した。
「お前、冗談にも程が在るだろ!?
1年も経たずに
卒業したってのかよ!?」
「いや、そうでは無かろう、
フェイル。」
立ち上がって此方を睨み付けるフェイル。
彼を制止し、
リティリーは静かに俺を見つめた。
「お前さん、“特例”か?」
その質問に、頷いて見せる。
それを見て、
リティリーは小さな声で呟いた。


