Loneliness




瞬が漸く手を離した
テューロの顔や躰には、
昨日迄は無かった傷が、
沢山 出来ていた。



「テューロ、また団長に?」



訊くと、テューロは黙って俯いた。
それが肯定である事は、直ぐに解る。



「見せて。」



歩み寄って服に手を掛けると、
テューロの躰が ぴくりと震えた。



やっぱり。



服を捲られた形跡が在るのは、
気付いていた。



それが原因で、
彼が取り乱していた事も。



それでも、両手を枷で
束縛されているテューロは、
抵抗 出来ない。
蹴って誰かを傷付けるのも
嫌みたいだし、
あたしは簡単に服を捲り上げられた。



けれど、
其処に現れたものを見て、
あたし達は息を飲んだ。



「……奴隷の、印……?」



まだ付けられて
1時間も経っていないだろう。
テューロの胸の中心に、
それは くっきりと
刻み付けられていた。