「門川当主様、ほんにこの度はお詫びのしようもおじゃりませぬ」
マロ当主さんが、腰をかがめて歩きながら申し訳なさそうに頭を下げる。
「いや、いいんだ。それより何か事情があると手紙に書かれていたが?」
「代替わりとはどういう事じゃ? お前、子に当主を譲るのか?」
絹糸の言葉にマロ当主さんは、扇を口元にあててホホホと笑った。
わ・・・この人、お歯黒してる!
ひー! 初めて見たけど結構グロイ――!
「麻呂はまだ、奥を娶ってもおりませぬ」
あ、自分で言った。マロって。
「代替わりするのは麻呂ではおじゃりませぬ」
「では誰が代替わりを? 慶事ならぜひとも祝いの品を贈らせて欲しい」
「御心遣い、痛み入りまする。ですが祝い事とは異なりますゆえ」
「どういう事じゃ? よう分からぬわ」
「御覧になれば一目瞭然でおじゃりまするが」
見る? なにを?
あたし達全員の疑問の視線を、マロ当主さんは笑顔で受け止めた。
「今まさに、代替わりの儀式が行われまする。端境秘伝の珍しき儀式におじゃりまする」
そしてまた頭を下げる。
「よろしければ、ぜひ御列席下しゃりませ」
みんな顔を見合わせた。
端境だけの特別な秘伝の儀式か。なんか面白そうかも。
平安調の音楽とか、舞踊とか、そーゆーのが見られるのかな?
「ふむ。そんな時に偶然居合わせたのも縁かのぅ」
「僕も後学の為にも、ぜひとも参列させてもらいたい」
「わたくしも、ぜひこの目で拝見したいものですわ」
マロ当主さんが笑顔で深く頷いた。
マロ当主さんが、腰をかがめて歩きながら申し訳なさそうに頭を下げる。
「いや、いいんだ。それより何か事情があると手紙に書かれていたが?」
「代替わりとはどういう事じゃ? お前、子に当主を譲るのか?」
絹糸の言葉にマロ当主さんは、扇を口元にあててホホホと笑った。
わ・・・この人、お歯黒してる!
ひー! 初めて見たけど結構グロイ――!
「麻呂はまだ、奥を娶ってもおりませぬ」
あ、自分で言った。マロって。
「代替わりするのは麻呂ではおじゃりませぬ」
「では誰が代替わりを? 慶事ならぜひとも祝いの品を贈らせて欲しい」
「御心遣い、痛み入りまする。ですが祝い事とは異なりますゆえ」
「どういう事じゃ? よう分からぬわ」
「御覧になれば一目瞭然でおじゃりまするが」
見る? なにを?
あたし達全員の疑問の視線を、マロ当主さんは笑顔で受け止めた。
「今まさに、代替わりの儀式が行われまする。端境秘伝の珍しき儀式におじゃりまする」
そしてまた頭を下げる。
「よろしければ、ぜひ御列席下しゃりませ」
みんな顔を見合わせた。
端境だけの特別な秘伝の儀式か。なんか面白そうかも。
平安調の音楽とか、舞踊とか、そーゆーのが見られるのかな?
「ふむ。そんな時に偶然居合わせたのも縁かのぅ」
「僕も後学の為にも、ぜひとも参列させてもらいたい」
「わたくしも、ぜひこの目で拝見したいものですわ」
マロ当主さんが笑顔で深く頷いた。


