宙を飛ぶだけならまだしも、冬になったら滑るのか。ここの鯉は。
まぁいいけど。本人達は楽しそうだから。
普通じゃない人生を極めるのも、ひとつの道だよね。うん。
「そんな格好しとるお前が、普通うんぬん言えた義理ではなかろうが」
絹糸が歩きながらチラリとあたしの全身を見上げる。
・・・なによ? このピンクのダウンコートに文句でもあるの?
「いや、実はあたしもブラウンの方と迷ったんだけどさ、あっちはちょっとデザインが・・・」
「誰がデザインとカラーの話をしておるか」
「じゃあなにが問題?」
「いかにも現世丸出しの格好でウロついては、門番が警戒するのも道理であろう」
「あー、あのコマ犬ブラザーズ。毎回、困ったもんだよねー」
「どちらかというと、困ったもんなのはお前の方じゃ」
「うん、ほんと困ったよ。ねぇ、IDカードとかって作れないの?」
「・・・・・」
「あの狛犬ブラザーズ、人の話ぜんぜん聞かないしさ」
「・・・お前もじゃ」
唇を尖らせて、あたしは絹糸にブーブー文句をたれる。
そう。前回の当主就任の事件が終わって、それから・・・
あたしは、現世とこちらの世界を行ったり来たりする生活になった。
まぁいいけど。本人達は楽しそうだから。
普通じゃない人生を極めるのも、ひとつの道だよね。うん。
「そんな格好しとるお前が、普通うんぬん言えた義理ではなかろうが」
絹糸が歩きながらチラリとあたしの全身を見上げる。
・・・なによ? このピンクのダウンコートに文句でもあるの?
「いや、実はあたしもブラウンの方と迷ったんだけどさ、あっちはちょっとデザインが・・・」
「誰がデザインとカラーの話をしておるか」
「じゃあなにが問題?」
「いかにも現世丸出しの格好でウロついては、門番が警戒するのも道理であろう」
「あー、あのコマ犬ブラザーズ。毎回、困ったもんだよねー」
「どちらかというと、困ったもんなのはお前の方じゃ」
「うん、ほんと困ったよ。ねぇ、IDカードとかって作れないの?」
「・・・・・」
「あの狛犬ブラザーズ、人の話ぜんぜん聞かないしさ」
「・・・お前もじゃ」
唇を尖らせて、あたしは絹糸にブーブー文句をたれる。
そう。前回の当主就任の事件が終わって、それから・・・
あたしは、現世とこちらの世界を行ったり来たりする生活になった。


