「端境の連中は、一応は一族を名乗ってはおるが、実質は門川専属の家来のようなものじゃ」
「永久様の就任を邪魔しても、なんの得にもなりません」
「じゃ、なんでよ?」
手紙には何て書いてあったの?
「ちょうど今の時期、代替わりが行われるために当主が来られない、と書いてある」
「なんじゃ? 端境一族でも当主が変わるのか?」
「そんな話は全然聞きませんわね」
「仮にそうであっても、それが書を届けない理由にはなりませんね」
「だが他には何も書いていないんだ」
・・・・・・わけわかめ。
なんなのよそれ? 意味わかんない。
手紙書くのがヘタくそな当主だなぁ。
そんな無意味な手紙を運ばされる伝書亀の身にもなりなさいよ。
空まで飛んで、気の毒な亀。
「ねぇ、直接取りに行った方が早くない?」
誰か使いをやってさ、持ってきてもらえば?
そのほうが早いって。手紙のやり取りより絶対。
「そうもいかないんだよ」
「承認の書は、当主以外の人間が触れた途端、消滅する呪がかけられておるのじゃ」
「だから当主自ら、届ける必要がありますの。わたくしも自分の手で永久様に手渡しましたもの」
・・・・・・・・・・・・。
めんっどくっさ―――――!!
「永久様の就任を邪魔しても、なんの得にもなりません」
「じゃ、なんでよ?」
手紙には何て書いてあったの?
「ちょうど今の時期、代替わりが行われるために当主が来られない、と書いてある」
「なんじゃ? 端境一族でも当主が変わるのか?」
「そんな話は全然聞きませんわね」
「仮にそうであっても、それが書を届けない理由にはなりませんね」
「だが他には何も書いていないんだ」
・・・・・・わけわかめ。
なんなのよそれ? 意味わかんない。
手紙書くのがヘタくそな当主だなぁ。
そんな無意味な手紙を運ばされる伝書亀の身にもなりなさいよ。
空まで飛んで、気の毒な亀。
「ねぇ、直接取りに行った方が早くない?」
誰か使いをやってさ、持ってきてもらえば?
そのほうが早いって。手紙のやり取りより絶対。
「そうもいかないんだよ」
「承認の書は、当主以外の人間が触れた途端、消滅する呪がかけられておるのじゃ」
「だから当主自ら、届ける必要がありますの。わたくしも自分の手で永久様に手渡しましたもの」
・・・・・・・・・・・・。
めんっどくっさ―――――!!


