「もしもし門川君? あの、どうかしましたか?」
「天内君、結婚というものは、幸せなのだろうか?」
「はい?」
「ひょっとしたら僕の結婚観というものは、何か欠落があるのかもしれない」
「ほへ?」
「結婚相手とは、共同経営者という意味だけではないのか?」
・・・・・・。
うわー、珍しい。
門川君が常識を学んでる・・・。
なるほど、塔子さんとマロの、らぶらぶパワーに感化されたんだ。
それで自分の結婚観に疑問を持ったわけね?
いや、これは実に良い傾向だわ!
上層部からのゴリ押し政略結婚から、彼を守るチャンスだ!
よし! この勢いに乗るんだ!
「そうなんだよ門川君! そのとーり!」
「ふむ、やはりそうか」
「そうそう!」
「ならば、間違った認識は速やかに訂正しなければならない。だが正直、僕には結婚というものが、まだ良く理解できないんだ」
「大丈夫! 糸口は掴んだんだから、後はそれを引っ張りゃいいだけよ! あたしも協力は惜しみませんので!」
「協力してくれるのか?」
「そりゃもー! 協力でも協賛でもなんでも!」
「それはありがたい! セバスチャンの言う通りだな!」
ほへ?
あたしは首をカクッと傾げた。
「セバスチャンさんがどうかしたの?」
「実は彼に相談したんだよ。僕の結婚観の悩みを」
「・・・で?」
「彼は即答してくれた。天内君がいれば、すぐにでも僕は、正しい結婚観が得られるだろうと言っていた」
「??」
あたしがいれば?
なにそれ、どゆ意味?
だって今までも、あたしは彼のそばにいたんですけど。
そんで、彼のズレた世界観に完敗し続けてきたんですが?
「天内君、結婚というものは、幸せなのだろうか?」
「はい?」
「ひょっとしたら僕の結婚観というものは、何か欠落があるのかもしれない」
「ほへ?」
「結婚相手とは、共同経営者という意味だけではないのか?」
・・・・・・。
うわー、珍しい。
門川君が常識を学んでる・・・。
なるほど、塔子さんとマロの、らぶらぶパワーに感化されたんだ。
それで自分の結婚観に疑問を持ったわけね?
いや、これは実に良い傾向だわ!
上層部からのゴリ押し政略結婚から、彼を守るチャンスだ!
よし! この勢いに乗るんだ!
「そうなんだよ門川君! そのとーり!」
「ふむ、やはりそうか」
「そうそう!」
「ならば、間違った認識は速やかに訂正しなければならない。だが正直、僕には結婚というものが、まだ良く理解できないんだ」
「大丈夫! 糸口は掴んだんだから、後はそれを引っ張りゃいいだけよ! あたしも協力は惜しみませんので!」
「協力してくれるのか?」
「そりゃもー! 協力でも協賛でもなんでも!」
「それはありがたい! セバスチャンの言う通りだな!」
ほへ?
あたしは首をカクッと傾げた。
「セバスチャンさんがどうかしたの?」
「実は彼に相談したんだよ。僕の結婚観の悩みを」
「・・・で?」
「彼は即答してくれた。天内君がいれば、すぐにでも僕は、正しい結婚観が得られるだろうと言っていた」
「??」
あたしがいれば?
なにそれ、どゆ意味?
だって今までも、あたしは彼のそばにいたんですけど。
そんで、彼のズレた世界観に完敗し続けてきたんですが?


