「塔・・・・・・」
地べたに着いたあたしの腹のに、響き渡る大きな振動。
ガレキが、崩壊する。
塔子さんを飲みこんで、崩れていく。
あたしは成すすべも無く、嘘のようなその光景を見ていた。
・・・やがて。
地響きのような音がおさまって。
そして。
そして、塔子さんは・・・
いない。
いない。見えない。
そこにいたのに。
地面とガレキの間に、確かに立っていたのに。
もう、彼女がいた空間は消滅してしまった。
塔子さんは・・・
塔子、さん、は・・・・・・
塔・・・
死・・・
「塔子さああぁ―――――ん!!」
ガレキの崩壊音の消えた空間に、あたしの絶叫が響いた。
感覚の無くなった両手が、虚しく土を握り締める。
額を地面に擦りつけ、あたしはわぁわぁ泣き崩れた。
こんなのは間違いだ。こんな間違い、あってはいけない事なのに。
だから諦めなかったのに。
こんな間違いが起きてしまわないように、諦めずに懸命に頑張ったのに。
それでも、塔子さんは死んでしまった。
絶望。
こんなこと、こんなこと・・・
絶対、だめなのに・・・
地べたに着いたあたしの腹のに、響き渡る大きな振動。
ガレキが、崩壊する。
塔子さんを飲みこんで、崩れていく。
あたしは成すすべも無く、嘘のようなその光景を見ていた。
・・・やがて。
地響きのような音がおさまって。
そして。
そして、塔子さんは・・・
いない。
いない。見えない。
そこにいたのに。
地面とガレキの間に、確かに立っていたのに。
もう、彼女がいた空間は消滅してしまった。
塔子さんは・・・
塔子、さん、は・・・・・・
塔・・・
死・・・
「塔子さああぁ―――――ん!!」
ガレキの崩壊音の消えた空間に、あたしの絶叫が響いた。
感覚の無くなった両手が、虚しく土を握り締める。
額を地面に擦りつけ、あたしはわぁわぁ泣き崩れた。
こんなのは間違いだ。こんな間違い、あってはいけない事なのに。
だから諦めなかったのに。
こんな間違いが起きてしまわないように、諦めずに懸命に頑張ったのに。
それでも、塔子さんは死んでしまった。
絶望。
こんなこと、こんなこと・・・
絶対、だめなのに・・・


