凛とした明るい声が、この殺伐とした場を制した。
皆がいっせいに声の方を振り向く。
大きく膨らんだプリンセススタイルのドレス。
目の覚めるようなオレンジと上品なブラウン。
波打つようなドレープに、呆れるほど贅沢なレースとフリル。
これでもかと飾られた大量のリボン。
結い上げた髪には、これまたひときわ巨大なリボンが。
マリーアントワネット風衣装に身を包んだ女性が、笑顔を輝かせて廊下を勢い良く駆けてくる。
「アマンダ――! お久しぶりですわあぁ!」
あれは・・・!
お・・・お・・・
「お岩さん―――――っ!?」
あたしも声を張り上げ、夢中で彼女に向かって走り出した。
やだちょっと! なんでここにいるの――!?
「お岩さん! ほんと久しぶり――!」
「アマンダったら薄情ですわ! あれから一度も会いに来てくれないんですもの!」
「ごめんごめん! 忙しかったんだよ!」
「ええ知ってますわ。だからわたくしの方から来ちゃいましたのよ!」
「ほんと!? 会えて嬉しいぃ――!」
「わたくしもですわぁぁ――!」
抱き合ってキャアキャア騒ぎながらぴょんぴょん跳ね回る。
本当に何ヶ月ぶりだろ! あの日、権田原で別れて以来の再会だもん!
色々と忙しくて手紙の遣り取りが精一杯だった。
皆がいっせいに声の方を振り向く。
大きく膨らんだプリンセススタイルのドレス。
目の覚めるようなオレンジと上品なブラウン。
波打つようなドレープに、呆れるほど贅沢なレースとフリル。
これでもかと飾られた大量のリボン。
結い上げた髪には、これまたひときわ巨大なリボンが。
マリーアントワネット風衣装に身を包んだ女性が、笑顔を輝かせて廊下を勢い良く駆けてくる。
「アマンダ――! お久しぶりですわあぁ!」
あれは・・・!
お・・・お・・・
「お岩さん―――――っ!?」
あたしも声を張り上げ、夢中で彼女に向かって走り出した。
やだちょっと! なんでここにいるの――!?
「お岩さん! ほんと久しぶり――!」
「アマンダったら薄情ですわ! あれから一度も会いに来てくれないんですもの!」
「ごめんごめん! 忙しかったんだよ!」
「ええ知ってますわ。だからわたくしの方から来ちゃいましたのよ!」
「ほんと!? 会えて嬉しいぃ――!」
「わたくしもですわぁぁ――!」
抱き合ってキャアキャア騒ぎながらぴょんぴょん跳ね回る。
本当に何ヶ月ぶりだろ! あの日、権田原で別れて以来の再会だもん!
色々と忙しくて手紙の遣り取りが精一杯だった。


