う、嘘でしょ!? どこまで怪力!?
あたしは、咳のせいで涙ぐむ両目をガパッと開いて驚愕した。
塔子さんの足元にはマロが倒れていて、落ちた拍子にどこか負傷したのか、顔を苦しげに歪めていた。
「ぐ、う、うぅぅ~~・・・」
低い声。マロの苦痛の声かと思ったけど、違った。
塔子さんが唸り声を上げている。
両腕や、肩や、首や背中全体で、必死に巨大なガレキを支えている彼女の体には、信じられないほどの負担がかかっているはずだ。
赤く染まった襦袢が、新たな血の色に染まる様子を見て、こっちの血の気がすぅっと引いた。
塔子さん、ただでさえ失神するほどの大怪我してるのに!
そんな体でこんな事したら死んじゃうよ!
「と、塔子さんしっかりして! いま行くから!」
「来るな!」
鋭い語気に、あたしはビクッと震えた。
「来たら巻き込まれるわ。来てはだめよ」
「そ、そんなこと言ったって!」
「あんたが来たってどうにもならない。だから来ないで」
「塔子さん!」
「来るんじゃない。来たら容赦しないわよ」
あたしを怖い目で睨みつける彼女の額に、玉のような汗が浮かぶ。
ハァハァと乱れる息と、切羽詰った表情から、もう彼女の限界が近い事が分かった。
早く助けないと下敷きになってしまう!
「すぐに助けに行くからね!」
「あんた、人の話聞いてんの!? 来なくていいって言ってるのよ!」
「だって、いくら塔子さんが化け物じみてるといっても、本当に化け物なわけじゃないんでしょ!? たぶんきっとそうだよね!?」
「ほんっとに、どこまでも憎たらしい子ね・・・」
「憎たらしくて結構だよ!」
あたしは四つん這いになろうとした。
そして体から力が抜けて、ガクンと倒れこむ。
うぅ、やっぱりまだ全然動けない・・・。
あたしは、咳のせいで涙ぐむ両目をガパッと開いて驚愕した。
塔子さんの足元にはマロが倒れていて、落ちた拍子にどこか負傷したのか、顔を苦しげに歪めていた。
「ぐ、う、うぅぅ~~・・・」
低い声。マロの苦痛の声かと思ったけど、違った。
塔子さんが唸り声を上げている。
両腕や、肩や、首や背中全体で、必死に巨大なガレキを支えている彼女の体には、信じられないほどの負担がかかっているはずだ。
赤く染まった襦袢が、新たな血の色に染まる様子を見て、こっちの血の気がすぅっと引いた。
塔子さん、ただでさえ失神するほどの大怪我してるのに!
そんな体でこんな事したら死んじゃうよ!
「と、塔子さんしっかりして! いま行くから!」
「来るな!」
鋭い語気に、あたしはビクッと震えた。
「来たら巻き込まれるわ。来てはだめよ」
「そ、そんなこと言ったって!」
「あんたが来たってどうにもならない。だから来ないで」
「塔子さん!」
「来るんじゃない。来たら容赦しないわよ」
あたしを怖い目で睨みつける彼女の額に、玉のような汗が浮かぶ。
ハァハァと乱れる息と、切羽詰った表情から、もう彼女の限界が近い事が分かった。
早く助けないと下敷きになってしまう!
「すぐに助けに行くからね!」
「あんた、人の話聞いてんの!? 来なくていいって言ってるのよ!」
「だって、いくら塔子さんが化け物じみてるといっても、本当に化け物なわけじゃないんでしょ!? たぶんきっとそうだよね!?」
「ほんっとに、どこまでも憎たらしい子ね・・・」
「憎たらしくて結構だよ!」
あたしは四つん這いになろうとした。
そして体から力が抜けて、ガクンと倒れこむ。
うぅ、やっぱりまだ全然動けない・・・。


