―― ドォォォ・・・ン!
爆音と共に、門が突然崩れ落ちた。
そんな気配もなにも無かったのに、いきなり気紛れでもおこしたみたいに、崩壊していく。
ま、まさか、これってあたしのせい!?
あたしの叫び声のせい!?
ソプラノ歌手が、声でガラスを破壊するとかいう、あれか!?
本当に、瞬く間に門全体がドォッと崩れ落ちる。
酸に侵食されて、内部がもう耐えられなかったんだろう。
あっけなく崩壊する目の前の大きな建築物を、それこそあっけなく、あたしは見ていた。
雷鳴のように鳴り響く崩壊音。
濛々と立ち昇る白灰色の煙。
塔子さんとマロの体が、突然足場を失って、一瞬だけ宙に浮く。
そして崩れるガレキと共に落下し、ふたり同時に、煙に紛れて見えなくなった。
あまりにも唐突な、一瞬の出来事。
茫然自失状態のあたしに向かって、煙がいっせいに襲い掛かってくる。
身動きできないあたしは無抵抗。
気付いた時にはもう、周囲の視界はゼロだった。
バラバラとぶつかってくる軽いガレキの中、両手で頭を抱えて、夢中で息を止めた。
・・・・・
・・・・・
・・・い、息、もう続かな・・・!
「ごほ! げほごほごほっ!」
我慢できずに息を吸った途端、細かい粉塵が気管に入り込んだ。
猛烈な咳き込みに襲われて、また呼吸困難になる。
涙ぐみ、吐きそうになりながらあたしは薄目を開いて、周囲の様子を確認した。
と、塔子さ・・・マ・・・
ふたり共、どうな・・・
少しずつ煙が薄れて、視界が晴れてくる。
崩れたガレキがうず高く積みあがっている、その場に・・・
「と、塔子さん!」
血塗れた襦袢を身にまとった塔子さんが、屋根みたいにでっかいガレキを持ち上げて、両足で踏ん張り仁王立ちしていた。
爆音と共に、門が突然崩れ落ちた。
そんな気配もなにも無かったのに、いきなり気紛れでもおこしたみたいに、崩壊していく。
ま、まさか、これってあたしのせい!?
あたしの叫び声のせい!?
ソプラノ歌手が、声でガラスを破壊するとかいう、あれか!?
本当に、瞬く間に門全体がドォッと崩れ落ちる。
酸に侵食されて、内部がもう耐えられなかったんだろう。
あっけなく崩壊する目の前の大きな建築物を、それこそあっけなく、あたしは見ていた。
雷鳴のように鳴り響く崩壊音。
濛々と立ち昇る白灰色の煙。
塔子さんとマロの体が、突然足場を失って、一瞬だけ宙に浮く。
そして崩れるガレキと共に落下し、ふたり同時に、煙に紛れて見えなくなった。
あまりにも唐突な、一瞬の出来事。
茫然自失状態のあたしに向かって、煙がいっせいに襲い掛かってくる。
身動きできないあたしは無抵抗。
気付いた時にはもう、周囲の視界はゼロだった。
バラバラとぶつかってくる軽いガレキの中、両手で頭を抱えて、夢中で息を止めた。
・・・・・
・・・・・
・・・い、息、もう続かな・・・!
「ごほ! げほごほごほっ!」
我慢できずに息を吸った途端、細かい粉塵が気管に入り込んだ。
猛烈な咳き込みに襲われて、また呼吸困難になる。
涙ぐみ、吐きそうになりながらあたしは薄目を開いて、周囲の様子を確認した。
と、塔子さ・・・マ・・・
ふたり共、どうな・・・
少しずつ煙が薄れて、視界が晴れてくる。
崩れたガレキがうず高く積みあがっている、その場に・・・
「と、塔子さん!」
血塗れた襦袢を身にまとった塔子さんが、屋根みたいにでっかいガレキを持ち上げて、両足で踏ん張り仁王立ちしていた。


