神様修行はじめます! 其の三

悶絶しているあたしを門川君が地面に降ろし、真剣な声を出す。

「しま子、凍雨君、聞こえるか?」

・・・しま子! 凍雨君!

あたしは地面に横たわったまま、門川君の背中越しにふたりの姿を確認した。

そして・・・一瞬、ポカンとした。


目の前の物体が何であるのか、瞬間、理解ができなかったからだ。

今まで見たことの無い、これはなに?


溶けて、崩れて、ドロリとしている、これ、は・・・


・・・・・・。


呆けた頭が、急速に目の前の現状を理解し始めた。

この、恐ろしいものを見る両目が見開かれ、顔の筋肉が引き攣れ、強張る。


心臓が大きく逸って、全身の毛穴から一気に冷たい汗が噴き出す。


こ、れ、は、

これは・・・・・!


「あああぁぁぁ―――――っ!!!」


あたしは、肺が潰れるほど絶叫した。
全身の痛みもなにも、全てが彼方へ飛んでいった。

なんなの!?
なんなのよこれは!?

しま子じゃない! 凍雨君じゃない!
ふたりが・・・ふたりが・・・

溶けて、ふたりの形を、していない―――!!