神様修行はじめます! 其の三

あたしの思考はそこで止まった。
答えはもう、出てしまったから。

「う・・・うぅ・・・」

後はただ、悲しみに涙するだけ。

愚者はただ、滂沱のごとく涙を落とし、成るがままに身を任せるだけ。


みんな、ごめんなさい。
ごめんなさい、ごめんなさい。

役立たずでごめんなさい。未熟者でごめんなさい。
ただの愚か者を、どうか許して。

約束を守れなくて、ごめんなさい。

ごめんなさい。

ごめんなさい、ごめんなさい。

ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめ・・・・・


―― ビシィィ―――――ッ!

「・・・!?」


いきなり、何の脈絡も無く、鼻の頭に強烈な衝撃が走った。

ズウーンと走る痛い刺激に、引っくり返りそうになる。

真っ白だった頭が、問答無用で一気に覚醒した。

な・・・な・・・?


「いい加減にせんか、小娘」


胸元に入れて温めていた絹糸が、ぜえぜえと荒い息で話しかけてきた。


・・・じゃ、今の激痛って、絹糸の猫パンチ?


・・・・・・


「き、絹糸―――――!」

あたしは勢い込んで話しかけた。

「絹糸、意識が戻ったの!?」

「お前の発する、劇的に陰惨な空気のせいで飛び起きてしもうたわ。鬱陶しくて体毛に黒カビが生えるかと思うたわい」


絹糸は荒い呼吸ながらも、ブツブツとそんな憎まれ口を叩いている。

く、黒カビって・・・。
いや! 黒カビでも白カビでも、緑膿菌でもどうでもいいから!

それより絹糸、助けて!
このままじゃみんなが・・・みんなが死んでしまうんだよ!