神様修行はじめます! 其の三

最後の力を振り絞り、凍雨君を掲げるしま子の両腕が震え、その体は静かに沈んでいく。

それでも、しま子はあたしを見ていた。

じっと一途に、あたしを見つめ続けていた。

透き通るその目から・・・光が、失せていく。


どんどん

どんどん

失せて

失せ、て・・・


あぁ、しま子・・・

しま子、しま子、しま子・・・。


あたしの大事なしま子。

可愛いしま子。

しま子・・・


「しま子―――――!!」


堰を切ったように涙がドッと溢れ出し、ノドが張り裂けるような悲鳴を上げ、あたしは泣いた。


暴れるあたしの体を、門川君が無言で押さえ付ける。
潰されるんじゃないかと思うほど、凄い力だった。


この力の強さは、おそらく門川君の心の苦しみと同じだ。
彼も苦しみ、泣いている。

自分達の為に命すら捧げてくれるほどの仲間が、目の前で死にかけている。
なのに自分は、見ているだけ。

安全な場所で守られながら、彼らが死んでいくのをノホホンと見ているだけしかできない。


同じだ。

千年前の雛型の時と。

奥方との戦いの時と。


あんなに固く誓ったのに、なにも・・・

あたし達は、なにも変える事ができないままだ!