思いっきり足場を蹴って飛び出した凍雨君が、片手を目一杯に伸ばして、刀を掴むと同時にこっちに向かって投げ飛ばす。
狙い違わず、刀は門川君の手に吸い付くように戻ってくる。
それを見た凍雨君の目が、安堵したように見えた。
あたしと門川君が、夢中で凍雨くんに向かって両腕を差し出す。
凍雨君! こっちに手を伸ばして! 掴まって!
思い切り蹴って飛び出た分、遠く離れてしまった彼の体は、いくらあたし達が手を伸ばしたところで、しょせん届かない。
届かぬ距離に全身が緊張して、ドッと汗が噴き出した。
さっきの高所恐怖症の緊張感なんか、もう比較にならない。
あたしの頭の中は真っ白で、恐れと緊張のあまり、顔中の筋肉が強張って麻痺しそうだった。
凍雨君、言ったよね?
傷付いた氷血の一族を生涯かけて癒したいって。
約束したよね?
そのためにも、あたし達と一緒に未来を生きるって。
生きるって。
絶対、絶対、途中で諦めないって。
確かに言ったよね!? 約束したよね!?
ねえ、凍雨君!!
狙い違わず、刀は門川君の手に吸い付くように戻ってくる。
それを見た凍雨君の目が、安堵したように見えた。
あたしと門川君が、夢中で凍雨くんに向かって両腕を差し出す。
凍雨君! こっちに手を伸ばして! 掴まって!
思い切り蹴って飛び出た分、遠く離れてしまった彼の体は、いくらあたし達が手を伸ばしたところで、しょせん届かない。
届かぬ距離に全身が緊張して、ドッと汗が噴き出した。
さっきの高所恐怖症の緊張感なんか、もう比較にならない。
あたしの頭の中は真っ白で、恐れと緊張のあまり、顔中の筋肉が強張って麻痺しそうだった。
凍雨君、言ったよね?
傷付いた氷血の一族を生涯かけて癒したいって。
約束したよね?
そのためにも、あたし達と一緒に未来を生きるって。
生きるって。
絶対、絶対、途中で諦めないって。
確かに言ったよね!? 約束したよね!?
ねえ、凍雨君!!


