信じて。マロ。
信じなければ始まらない。
自分の力を、幸せになれる力を信じてあげて。
そして門川君の言葉を、どうか信じて。
彼の言葉なら信じて大丈夫。あたしが保障する。
やると言ったら、もう、どこまでもやっちゃうんだよこの男は。
融通の利かなさは、いやはや天下一品。
それで散々痛い目みてるあたしが言うんだから、間違いない。
だから大丈夫。きっと端境は癒されるよ。
「一緒に頑張る仲間もいるしね」
「なか・・・ま?」
マロは、不思議そうに小首を傾げた。
『仲間』なんて、これまで端境にとって最も縁の無い言葉だったろう。
「うん、ここにいる皆が仲間だよ。このメンツ見れば分かると思うけど、ホント変わり者が多いんだけどね」
あたしは皆を見回しながら、ちょっと笑った。
「ね、多分これからマロも色々と驚く事が多いよね?」
「はい、きっとそうだと思います。ぼくも実際、ずいぶん驚きましたから」
「あたしは驚くっていうより、呆れる方が多いわよ」
「我は、頭と胃が痛む事が多いわい」
「うああ、うあ~~」
「この全員を統治する僕の心労を、一度考えて欲しいものだよ」
「なに言ってんの! 門川君が一番周りに気ぃ使わないタイプじゃん!」
あたし達はめいめい勝手に好きなことを言いながら、マロと向かい合う。
「なにしろこの人材揃いなので、馴染むのに時間がかかるかもしれないが・・・」
「大丈夫ですよマロさん! ぼくもすぐに馴染んじゃいましたから!」
「ってことでさ・・・一緒に頑張ろうよ。マロ」
呆けたような目であたし達を見ているマロの涙は、いつしか止んで、濡れた頬も乾いていた。
やがて、ぎこちなく、ゆっくりと表情が動き始める。
泣き笑いのような、なんともいえない顔で・・・
「マロ、ではなく典雅におじゃる」
その言葉を聞いたあたしは思わず、目を細めて笑った。
信じなければ始まらない。
自分の力を、幸せになれる力を信じてあげて。
そして門川君の言葉を、どうか信じて。
彼の言葉なら信じて大丈夫。あたしが保障する。
やると言ったら、もう、どこまでもやっちゃうんだよこの男は。
融通の利かなさは、いやはや天下一品。
それで散々痛い目みてるあたしが言うんだから、間違いない。
だから大丈夫。きっと端境は癒されるよ。
「一緒に頑張る仲間もいるしね」
「なか・・・ま?」
マロは、不思議そうに小首を傾げた。
『仲間』なんて、これまで端境にとって最も縁の無い言葉だったろう。
「うん、ここにいる皆が仲間だよ。このメンツ見れば分かると思うけど、ホント変わり者が多いんだけどね」
あたしは皆を見回しながら、ちょっと笑った。
「ね、多分これからマロも色々と驚く事が多いよね?」
「はい、きっとそうだと思います。ぼくも実際、ずいぶん驚きましたから」
「あたしは驚くっていうより、呆れる方が多いわよ」
「我は、頭と胃が痛む事が多いわい」
「うああ、うあ~~」
「この全員を統治する僕の心労を、一度考えて欲しいものだよ」
「なに言ってんの! 門川君が一番周りに気ぃ使わないタイプじゃん!」
あたし達はめいめい勝手に好きなことを言いながら、マロと向かい合う。
「なにしろこの人材揃いなので、馴染むのに時間がかかるかもしれないが・・・」
「大丈夫ですよマロさん! ぼくもすぐに馴染んじゃいましたから!」
「ってことでさ・・・一緒に頑張ろうよ。マロ」
呆けたような目であたし達を見ているマロの涙は、いつしか止んで、濡れた頬も乾いていた。
やがて、ぎこちなく、ゆっくりと表情が動き始める。
泣き笑いのような、なんともいえない顔で・・・
「マロ、ではなく典雅におじゃる」
その言葉を聞いたあたしは思わず、目を細めて笑った。


