「お待ちなさい。そんなことしたって無意味よ。それに単独行動は危険だわ」
「でも、もっと徹底的に切れば、なんとかなるかもしれません!」
「なに言ってるのよ。端境一族の目の前で、彼らの誇りの象徴である結界術を容赦なくぶった切るつもり?」
「で、でも、じゃあどうしたら・・・」
「あたしがやるわ」
塔子さんが、自慢の拳にグッと力を込める。
「この拳で結界を破壊する」
「・・・へ!? 結界って、物理攻撃で解除できるもんなのぉ!?」
「あたしに解除なんか出来るわけないでしょ? だから解除じゃなくて、破壊よ。ぶっ叩いて壊すのよ」
そう言って塔子さんは両足を大きく開き、ずんっと腰を低く下げた。
目を瞑り、右の拳を結界の揺らぎに向け、そのまま姿勢を保つ。
そして呼吸を整え・・・精神集中。
やがて塔子さんの周囲の空気が、濃度が、ヂリヂリと研ぎ澄まされるように変化し始めた。
彼女の全身に、鋭い闘気のオーラがどんどん満ちていく。
・・・はぁ、なるほど。
とにかく目の前の物は、片っ端からブッ壊して進むのみ、と。
それって塔子さんの性格に、実にピッタリな方針だ。
「でも、もっと徹底的に切れば、なんとかなるかもしれません!」
「なに言ってるのよ。端境一族の目の前で、彼らの誇りの象徴である結界術を容赦なくぶった切るつもり?」
「で、でも、じゃあどうしたら・・・」
「あたしがやるわ」
塔子さんが、自慢の拳にグッと力を込める。
「この拳で結界を破壊する」
「・・・へ!? 結界って、物理攻撃で解除できるもんなのぉ!?」
「あたしに解除なんか出来るわけないでしょ? だから解除じゃなくて、破壊よ。ぶっ叩いて壊すのよ」
そう言って塔子さんは両足を大きく開き、ずんっと腰を低く下げた。
目を瞑り、右の拳を結界の揺らぎに向け、そのまま姿勢を保つ。
そして呼吸を整え・・・精神集中。
やがて塔子さんの周囲の空気が、濃度が、ヂリヂリと研ぎ澄まされるように変化し始めた。
彼女の全身に、鋭い闘気のオーラがどんどん満ちていく。
・・・はぁ、なるほど。
とにかく目の前の物は、片っ端からブッ壊して進むのみ、と。
それって塔子さんの性格に、実にピッタリな方針だ。


