「ここが結界の境目じゃ」
「どうやら、まだ結界術は有効のようだな」
「うむ。弱まってはおるが、これでは通れぬのぉ」
「え? ぼく、ちゃんと紙垂を切ったつもりなんですけど・・・」
うん、確かに凍雨君はあの時に切ったよね。
あたし、ちゃんと見たもん。
「うぅむ、この結界は徐々に自己修復しているようじゃな」
「えぇ? 自己修復ってそんな、どうしよう」
「永久、どうじゃ? 解除できるか?」
門川君が印を組むために自分の両手を近づけると、バチッと強い光が飛び散って、手と手は反発してしまった。
「ふぅむ。まだ無理か」
「ああ。小さい分、術の濃度が濃いな」
「しかたないのぅ。さてどうするか」
ほんとにどうしよう。
ちょっとくらい紙垂を切っても、またすぐ自己修復しちゃうよね。
なんか別の方法ないのかな?
「この自己修復って、あのマロ当主がやってんの? マロってそんなに強い力の持ち主なの? マロなのに」
「マロでも端境一族の当主じゃ。腕は一流であろう。マロじゃが」
「ちょっとあんた達、なにマロマロ言ってるのよ? マロって誰よ?」
「あぁそっか。塔子さんはマロと会った事ないんだよね」
「あの、ぼく、戻ります!」
マロ連発のさなか、凍雨君が身を翻して走り出した。
「もう一度、紙垂を切ってみます!」
それに塔子さんが待ったをかける。
「どうやら、まだ結界術は有効のようだな」
「うむ。弱まってはおるが、これでは通れぬのぉ」
「え? ぼく、ちゃんと紙垂を切ったつもりなんですけど・・・」
うん、確かに凍雨君はあの時に切ったよね。
あたし、ちゃんと見たもん。
「うぅむ、この結界は徐々に自己修復しているようじゃな」
「えぇ? 自己修復ってそんな、どうしよう」
「永久、どうじゃ? 解除できるか?」
門川君が印を組むために自分の両手を近づけると、バチッと強い光が飛び散って、手と手は反発してしまった。
「ふぅむ。まだ無理か」
「ああ。小さい分、術の濃度が濃いな」
「しかたないのぅ。さてどうするか」
ほんとにどうしよう。
ちょっとくらい紙垂を切っても、またすぐ自己修復しちゃうよね。
なんか別の方法ないのかな?
「この自己修復って、あのマロ当主がやってんの? マロってそんなに強い力の持ち主なの? マロなのに」
「マロでも端境一族の当主じゃ。腕は一流であろう。マロじゃが」
「ちょっとあんた達、なにマロマロ言ってるのよ? マロって誰よ?」
「あぁそっか。塔子さんはマロと会った事ないんだよね」
「あの、ぼく、戻ります!」
マロ連発のさなか、凍雨君が身を翻して走り出した。
「もう一度、紙垂を切ってみます!」
それに塔子さんが待ったをかける。


