「まんまと術中に嵌りおって! 馬鹿娘が!」
「バカはあっちの方じゃん! そのうえナルシーで自己中でテロリストで、もうサービス満点!」
「ええい! 誰か針と糸を寄こせ! この馬鹿娘の口を縫ってやるわい!」
「誰もソーイングセットなんか持ってないよ!」
今度はあたしと絹糸が喚き合う。
「退け! 絶対に自分が正しいなどと、うぬぼれるでないわい!」
「なによ絹糸! テロリストの肩もつの!?」
「この者達は、自分を信じておるのじゃ!」
「信じる!? 妄信するテロリストなんて世界の害悪だよ!」
「互いに信じるものが有る者同士は、まさに水と油のごとし、なのじゃ!」
「だから、なによ!?」
「だから、正面きって相見えるわけにはいかないんだよ」
・・・・・!
門川、君・・・。
泣き続ける母親の背中を撫でながら、門川君があたしを見ていた。
「水と油はどこまでも混じり合えない。それを知っていながら同じ土俵に上がるわけにはいかないんだ」
「で、でもさ! 明らかにあっちの方の理屈が間違ってるよ!」
今回ばかりは、あっちの方が完全に間違ってて、悪い!
絶対だよ! 誰に聞いてもこっちの方が正しいって言ってくれるよ!
なのになんでこっちが引くのさ!?
悪に負けちゃだめでしょ!?
それにここで負けたら門川君の当主としての立場がなくなっちゃうじゃん!
「門川君は世界の代表で、門川の当主なんだから!」
「そうだ。僕は当主だ。だからこそ理屈のゴリ押しはできない」
「ご・・・ゴリ押ししてるわけじゃ・・・!」
「僕は門川当主。いわば天秤のようなものだ。裁きのシンボルであり立場は常に公平でなければならない」
「そ、それは・・・そう、だけど・・・」
「時に門川当主として、門川の利益を優先しなければならない時もあるだろう。でも今はその時ではないよ」
「・・・・・・」
「君の、僕を想い庇う気持ちを、僕はとても嬉しく思う」
「門川君」
「その気持ちがあるから・・・いいんだ。君のおかげで僕はもう救われている」
「バカはあっちの方じゃん! そのうえナルシーで自己中でテロリストで、もうサービス満点!」
「ええい! 誰か針と糸を寄こせ! この馬鹿娘の口を縫ってやるわい!」
「誰もソーイングセットなんか持ってないよ!」
今度はあたしと絹糸が喚き合う。
「退け! 絶対に自分が正しいなどと、うぬぼれるでないわい!」
「なによ絹糸! テロリストの肩もつの!?」
「この者達は、自分を信じておるのじゃ!」
「信じる!? 妄信するテロリストなんて世界の害悪だよ!」
「互いに信じるものが有る者同士は、まさに水と油のごとし、なのじゃ!」
「だから、なによ!?」
「だから、正面きって相見えるわけにはいかないんだよ」
・・・・・!
門川、君・・・。
泣き続ける母親の背中を撫でながら、門川君があたしを見ていた。
「水と油はどこまでも混じり合えない。それを知っていながら同じ土俵に上がるわけにはいかないんだ」
「で、でもさ! 明らかにあっちの方の理屈が間違ってるよ!」
今回ばかりは、あっちの方が完全に間違ってて、悪い!
絶対だよ! 誰に聞いてもこっちの方が正しいって言ってくれるよ!
なのになんでこっちが引くのさ!?
悪に負けちゃだめでしょ!?
それにここで負けたら門川君の当主としての立場がなくなっちゃうじゃん!
「門川君は世界の代表で、門川の当主なんだから!」
「そうだ。僕は当主だ。だからこそ理屈のゴリ押しはできない」
「ご・・・ゴリ押ししてるわけじゃ・・・!」
「僕は門川当主。いわば天秤のようなものだ。裁きのシンボルであり立場は常に公平でなければならない」
「そ、それは・・・そう、だけど・・・」
「時に門川当主として、門川の利益を優先しなければならない時もあるだろう。でも今はその時ではないよ」
「・・・・・・」
「君の、僕を想い庇う気持ちを、僕はとても嬉しく思う」
「門川君」
「その気持ちがあるから・・・いいんだ。君のおかげで僕はもう救われている」


