神様修行はじめます! 其の三

「偉ぶりたかったんでしょ? 人にヘコヘコしてもらいたかったんでしょ? 人に命令してみたかったんでしょ?」


王様気分を味わいたかっただけ。


玉座に座ってふんぞり返りたかっただけ。


命令されてた自分達が、命令を下す立場になる。


その小気味良い爽快な気分を味わって、高笑いしたかっただけ。


あぁ、なんてしみったれた根性。

貧相な願望だろう。


虫唾が走るとはまさにこの事だ。


自分達の卑屈な心を隠すために、千年前の出来事まで持ち出して。


雛型の苦悩を利用して。


自分達を悲劇のカッコイイ主人公に仕立て上げて。


なにウットリ自己陶酔してんのよ、このナルシー軍団が!


それで一族滅亡しかけてんだから本当に救いようがないバカ!


バカの末路の最たる現状じゃないの!


「本人たちは悲劇のつもりだろうけど、こんなのただの物笑いのネタにしかなんないよ!」


未来永劫、端境一族は笑い者として語り継がれるんだ!

ザマーみろ!


わなわな怒りに震える端境の男達。


顔色は真っ青になり、唇がヒクヒクと歪み、凄まじい表情だ。


あたしの数々の言葉に。もう怒りの限界に達しているんだろう。


構わずあたしは叫んだ。


次々と言葉を、その蒼白な顔にぶつけ続けた。


いくらでも、いくらでも言葉が機関銃のように弾き出される。


胸がスカッ!っとする。


怒りの火種に焼かれ、真っ黒く焦げてしまったあたしの胸。


その胸を通って黒く染まった罵倒の言葉が、吐き出されるたびに高揚していく。


どんどん胸の奥から吐き出される。


止まらない。止められない。


・・・・・止めてたまるか! 絶対止めない!


「だってあんた達が間違っていて、あたしが絶対正しいんだから!」

「小娘!」


絹糸があたしと男達の間にひらりと立つ。