神様修行はじめます! 其の三

門川君以上に鋭い声があたしの叫びを再び止める。


「憎しみを増幅させ、門川と端境を完全に敵対させる。これは『蜘蛛の糸』じゃ。罠に嵌るな小娘!」


絹糸の言葉に、あたしはググッと詰まって息を飲み込む。


そうだ。あたし達が敵対しちゃったら・・・


それこそ長老ババの思うつぼ。


あの女の思い描いたストーリー通りにす~いすい話が進む事になる。


気持ちイイくらいババのツボにぐりぐり嵌っちゃうって事だ。


それは確かに悔しいし、マズイ状況だと思う。


けど、でも、でも・・・!


「でも、それとこれとは話が別なんだよ!」


蜘蛛の糸以前に、根本的にこいつらの物の考え方が問題なんだよ!


こいつらの思考も行動も、まんまテロリストじゃん!


テロリストを助けてあげる義理はない!


擁護も、同情も、庇護も保護もしちゃいけない!


自分達が望んだ破壊行動の果てに、自分達が滅びるんだ。


自爆テロじゃん。さぞや本望でしょうよ。


さっきからあんた達はご立派な理屈を並べ立てているけど、あたしには分かる。


「あんた達の本音は・・・ひがみよ」


千年前に門川に陥れられた一族の悲劇、とか何とか。


でも本当はそんな事、どうでもいいんでしょ?


あんた達はね、ただ、ひがんでいたのよ。


一族として認知もされず、何の地位も権利も利益もなく。


門川従属の家来として黙々と命令を下され、従い続ける日々。


それが屈辱だっただけ。嫌だっただけよ。


自分達の真の姿は、こんなもんじゃない。


本当はオレ様はスゴイ奴なんだぜ。


古く格式のある正統な王者の血を引く末裔。


この世界の誰よりも一番すごい、強い、立派な王様なんだ。


なのにこんな扱いをされるのは間違ってる。


オレ達はもっと良い目をみるべきなんだ。