神様修行はじめます! 其の三

こんな人間たちまで守らなきゃならないの!?


こんな腐った連中まで!?


門川君に懸命に守られているのに、その現実に気付かない。


バカみたいに自分達だけに通用する理屈を振り回し、人に責任をなすり付けて。


偉そうな態度で、許されて当然の行為だと主張する。


自分達は被害者だから、お前達が全部悪い。この全ての責任はお前達がとれ、と。


こんな、こんなありえない暴言を吐かれてまで・・・


守る必要なんかあるか!


誰が守ってなんかやるもんか! もう堪忍袋の緒が切れた!


端境一族が滅びようが、それは自業自得だ!


自分たちの責任を自分達が負うまでのこと!


それこそ当然の理屈だ!


吠えた。思い切り吠えた。


怒りのままに、感情のままに、あたしは声振り絞って吠え立てた。


だってとてもじゃないけど我慢なんかできない!


こんなムチャクチャなこと言われて、されて、黙ってなんかいられるか!


「あんた達なんか、全員このままこの場で滅・・・!」

「天内君っ!」


鋭い声があたしの声を止めた。


門川君があたしの方を見て首を横に振っている。


その目はいつもと変わらずとても冷静沈着で・・・真剣だった。


あたしの感情に任せた叫びを止めようとしている。


でも・・・・・

なんで止めなきゃならないの!?


頭にのぼった血は燃え滾り、とてもおさまらない。


だっておさめる必要なんか無い!


こんなヒドイ連中、気を使ってやる価値なんか無い!


当然、守ってやる義理もない!


そうだよ! そんな義理がどこにある!?


百歩譲って他の誰かが守るにしても、門川君だけは守ってやる義理はない!


こいつらだって大嫌いな門川君に助けて欲しくなんか、さらさら無いでしょうよ!


「こんな、こんな連中なんか滅べばせいせいす・・・!」


「小娘! 糸に捕らわれるでない!」