神様修行はじめます! 其の三

あたしのお腹の奥にまた火種がジリリと起こる。


本当はこんな事、したくなかった?


だけど、門川が悪いからやっちゃった?


だから、悪いのは全~~部こっち?


そっちは何ひとっつ悪くないって?


・・・・・・


なにその理屈。


こう言っちゃなんだけどさ、言ってて自分で恥ずかしくなんない?


あたし達を責め立てている男達の視線。


明らかに、自分達は完全なる被害者だと正々堂々と主張している視線。


腹の奥がジリッとむかつく。あのねぇ・・・。


「今、世界をこんな状況にしちゃってるのはそっちだよね?」


間違いなく、あんた達だよね? よね?


いや、気持ちは分かるよ? 事情もちゃんと分かってる。


でもさ・・・


「さすがに、これを誰がやったかくらいは判別できるよね?」


「なにを言うか! 自分達の罪を棚に上げて我等を責める気か!?」


「そんな権利はお前達にはひとつも無い!」


権利って・・・。


火種がパチパチと音をたてる。


黒くて熱い感情が、胃の辺りをジリジリ蝕み焦がしていく。


こっちがこんなに苦労して、世界やあんた達を守ろうとしてるってのに。


世界をこんな状況にしておいて、人に全責任をなすりつけ?


そのうえさらに、偉そうに他人様の権利うんぬん宣言?


そっちこそ、そんな事言う権利なくない?


「だから、全ては門川の悪の所業のせいなのだと言っているのが分からんのか!」


「我らは自衛のため、仕方なくやったのだ!」


「端境一族をここまで追い詰めたのは門川だ!」


「自分達の責任を逃れるつもりか!? さすが卑怯者一族の当主だな!」