神様修行はじめます! 其の三

「本来ならば絶対に人には使役できぬほどの、強大な力を有する赤鬼・・・」


しま子に移動した視線は、次に・・・


「そして、珍妙な格好と言動を周囲に撒き散らす、変わり者の現世の少女」


・・・ちょっと!!?


なによそれ! 

あたしを見ながら言った、そのグサッと無礼最上級な発言は何!


なんであたしだけ完全に規格外商品扱いなわけ!?


「この格好のどこが珍妙よ!? ちゃんとマネキンコーデされてた組み合わせなんだからね!」


「お前の姿が一番不気味で怪しいのだ」


「不気・・・! 失礼ね! 塔子さんの格好よりもあたしの方が怪しいっての!?」


「ちょっと里緒!? あたしにケンカ売ってる!?」


「じゃから言うたであろうが小娘よ。現世丸出しの格好は控えよ、と」


ムカついたあぁぁ~~!!


なにさ! あんた達だって平安朝衣装にイジましく固執してるくせに!


他人のセンスに文句つけてる場合じゃないでしょ!?


ほんとにこのまま、この場に見捨ててやろうか!


「少年、猫、赤鬼、少女。これは・・・」


男は身構え、鋭い声で叫んだ。


「まさか門川当主、門川 永久かっ!?」


その場の空気が一気にザワッと乱れた。


端境の全員が、今までで一番に緊張する。


「いかにも。僕が門川 永久に間違いない」


門川君の返答に、ザワついた空気がピーンと張り詰めた。


周囲が緊張感と憎しみの感覚に満ちていく。


あぁ~・・・ますます皆が警戒を強め、頑なになってしまった。


「か、門川君てば。今なにもそんなバカ正直に本当のこと言わなくても・・・」


いっつも捻くれてるくせに妙な時だけ素直なんだからっ。


嘘も方便って言葉、知らないの?


「知ってはいるが、ばれた時点でそれは無効だよ。仕方ない」