「皆、騙されるなよ。門川の者は誰も信用ならぬ」
「そうだ。なんといっても我ら端境を不当に虐げ続けた門川だ」
「きっと我ら一族を密かに抹殺し、それを異形のモノの仕業として処理するつもりなのだ」
ちょっとちょっと? あの、もしもし?
「なのだ」って自信満々に言い切っちゃってますけど、こっちはそんなこと全然思ってないから。
ただ、あたし達はこの現状をなんとかしなきゃならないの。だから・・・
「雛型はどこにいるの? お願いだから知ってたら教えてよ」
「ほらみろ! やはり雛型を狙っているぞ!」
「いや、狙ってるわけじゃないってば」
「貴様等、ついに本性を現したな!?」
「いやだから、本性もなにも・・・」
「口が裂けても何も言わぬぞ! 雛型も端境当主様も、我等が守ってみせる!」
「だから、あたし達も守りたいんだってば!」
あーもー!
何を言っても擦れ違う。完っ全に噛み合ってない!
こっちが何か言うたびにおっちゃん達の神経が、ピリピリしていくのが手に取るように分かる。
これって丸きり、ヒス起こした時のうちのお母さん状態だ。
ねぇ頼むからちょっと落ち着いてよ!
「命の危機に気が昂ぶるのは分かるが、戦場で冷静さを欠く者は命を落とすぞ」
「・・・猫? なぜ猫がここに?」
「お前等のためじゃ。少し頭を冷やすがよいわ」
「待て。そういえば聞いたことがあるぞ」
あたし達の姿をひとりひとり確かめるように、男の視線が移っていく。
「息を飲むほど眉目秀麗な、見るからに賢しげな少年・・・」
男はそう言って門川君を見つめる。
「その傍らに影のように寄り添う、宝石を編んだような美しい毛並みの猫・・・」
そして視線は絹糸に移る。
「そうだ。なんといっても我ら端境を不当に虐げ続けた門川だ」
「きっと我ら一族を密かに抹殺し、それを異形のモノの仕業として処理するつもりなのだ」
ちょっとちょっと? あの、もしもし?
「なのだ」って自信満々に言い切っちゃってますけど、こっちはそんなこと全然思ってないから。
ただ、あたし達はこの現状をなんとかしなきゃならないの。だから・・・
「雛型はどこにいるの? お願いだから知ってたら教えてよ」
「ほらみろ! やはり雛型を狙っているぞ!」
「いや、狙ってるわけじゃないってば」
「貴様等、ついに本性を現したな!?」
「いやだから、本性もなにも・・・」
「口が裂けても何も言わぬぞ! 雛型も端境当主様も、我等が守ってみせる!」
「だから、あたし達も守りたいんだってば!」
あーもー!
何を言っても擦れ違う。完っ全に噛み合ってない!
こっちが何か言うたびにおっちゃん達の神経が、ピリピリしていくのが手に取るように分かる。
これって丸きり、ヒス起こした時のうちのお母さん状態だ。
ねぇ頼むからちょっと落ち着いてよ!
「命の危機に気が昂ぶるのは分かるが、戦場で冷静さを欠く者は命を落とすぞ」
「・・・猫? なぜ猫がここに?」
「お前等のためじゃ。少し頭を冷やすがよいわ」
「待て。そういえば聞いたことがあるぞ」
あたし達の姿をひとりひとり確かめるように、男の視線が移っていく。
「息を飲むほど眉目秀麗な、見るからに賢しげな少年・・・」
男はそう言って門川君を見つめる。
「その傍らに影のように寄り添う、宝石を編んだような美しい毛並みの猫・・・」
そして視線は絹糸に移る。


